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故宮博物院

歴史を知る美術館

台湾の歴史を楽しみたいのであれば、前述の国父紀念館とあわせて訪ねたい場所があります。
それが台北に設置されている博物館、故宮博物院です。
この場所は台湾において非常に重要とされている中華民国時代の博物館であり、70万個に迫るような大量の美術品を保管しています。
元々は古代皇帝によって蒐集されたものである、ということもありそれぞれの品質も高く、博物館として一級のものであるといえるでしょう。

またこの場所の特徴は、建物自体も歴史を感じさせる作りとなっていることです。
ベージュの壁肌に緑の屋根という独特のコントラストが見るものを楽しませるでしょう。
では、この建物について、どのような歴史があるのか簡単に見てみましょう。

この故宮博物院の前身となるものがスタートしたのは、1925年のことです。
元々北洋軍閥に属していた人物が薄儀(中華民国の前身・清の最後の皇帝)を紫禁城から退去させたことから始まりました。
この際に宮殿内に保管されていた美術品などを公開したことが今の故宮博物院の起こりとなっています。
この時に所蔵していた数は現存数よりも更に多い117万件と言われており、故宮博物院にすべてが所蔵されているわけではありません。

この経緯となったのは、やはり戦争でした。
満州事変から始まる戦争のなかで戦火が及ぶことを恐れ、この美術品の多くが南部に向けて疎開されることになります。
この際に3つに分けて疎開が行なわれたために、故宮博物院に残っているものが数が少なくなっている、というわけです。

どんなものがあるか

ではせ、実際にこの博物館に展示されている美術品にはどのようなものがあるのかについて紹介します。
まずこの場所最大の展示物と言えるのが「入口の門」です。
これは牌坊と呼ばれる伝統的な様式の門となっており、白を貴重とした壮大なものとなっています。
この門から眺める故宮博物院自体が、1つの展示物だと言っても過言ではないでしょう。

また、同じく構造物の1つとして、標柱があります。
一見するとトーテムポールのような見た目で、最上部には狛犬のようなものを確認することができます。
この他にも、至善園と呼ばれる庭園などがあり、自然自体を展示物の1つとしているのが特徴となっています。

また、絵や仏像などの展示物も多く存在しています。
例えば清よりも更に昔である明の時代に作られたと見られている観音像や、宋の時代に書かれたと思われる早春図などが代表的です。
さらに、明や清の時代の書物なども所蔵の1つとなっており、美術だけではなく文芸方面にも強い博物館であることが窺い知れます。

何がなんだか分からない、という心配も、日本語対応をしているガイドボイスが用意されているためありません。
だれでも中国・台湾の歴史を感じることが出来るでしょう。